悲しいが農協の時代は終わっている

私は地方都市で出稼ぎ生活していますが、元々はスーパー田舎の水飲み百姓です。
故に気になるのが農協の動向です。

やっと改革の土俵に上がって(上がりかけて?)きました。
本来の設立目的を失った団体が、よくもここまで延命してきたものだと思っています。

元々農協は農家の生産性向上のため、農家が
協力しあう組合だったはずです。

しかしながら、
私が小さい頃は、
農民は『農協組合員』という名の下、
各種保険の勧誘の手伝いをさせられたり、
貯金の増額をせがまれたり、
農協発行雑誌『家の光』の購読を求められたり、
女性に至っては『婦人会』だからと、イベントでプロパンガスのコンロ売りまでさせられたりしました。

では本業の農産物の物流促進はどうだったかというと、
『農産物の形が不揃い。』
『一定以上の出荷量がない。』
等の理由から出荷させてもらえない事が多々ありました。

ある程度の農地を持った私の家でさえ、農産物を売らせてもらえない収穫量でしたので、実際に販売してもらえるのは大規模に農業を手掛ける専業農家だけだったのではないでしょうか?

出稼ぎで田舎を離れてしまっているので、残念ながら現状は不明です。


農協は、あれよあれよという間に多角経営に乗り出しました。

皮肉にも農協が他業種に参入するのと比例するかのように、農業従事者も専業農家から兼業農家に変わりました。
そしてどんどん跡継ぎ不足になっていき、
今では私の家のように、田植えから米の収穫、販売まで委託する農家だらけです。
(米を売った収益は委託費と固定資産税払ったら、ほぼ無しです。)

数年前、農協は『私たちは反原発派です。』を表明しました。
原発の善し悪しは別として、
私はこの時、
『もう農協は要らない。』
と思いました。
本業を棄てた団体は、今や単に巨額を抱えた政治資金先位にしか感じられません。

私の回りには中央会や地方の農協への就職者が多いですが、それでもこの団体が改革されることを願います。

因みにどんな業種にも手を出している農協も、さすがにマンションは建ててないようですけどね。(^^;