既築マンションの高圧一括受電の誤解

マンションの管理組合及び関係者と話をする中で、
意外に多かった誤解が、
『電気を売ってくれる会社を変えないと電気代は安くならない。』
です。
これは大間違いです。

電気代を安くする方法は、
携帯電話と同じで『最適な契約にする。』だけのことです。

『電気を売ってくれる会社を変えたら安くなった!』というなら、それは単に『今までの契約内容がが合っていなかっただけ。最適(かもしれない)契約になっただけ。』のことです。

既存のマンションの場合、
現状の契約(大抵の場合は電力会社と個別契約でしょう)が最適か、金銭的な事や非常時の事、メンテナンスの事等々全てを総合しての判断が必要です。

例えば、『アグリゲーターから電気をマンション丸ごと一括受電したものの、災害時には保守メンテナンス会社も被災して、誰も延々来てくれない。』では困ります。
実際のところ、高圧発電機や緊急車両、人員数等が表に出ていないアグリゲーターが沢山有ります。
戸建住宅ならともかく、多数の様々な世帯が住むマンションでは停電を極力避けたいところです。

結論
いきなりマンション全体を高圧一括受電にしてアグリゲーターから買うよりも、先ずは現在の契約が適切な契約か検討する。
また他の契約メニューと比較検討する。
それでも高圧一括受電にしたいなら、管理組合名で高圧一括受電契約をどことするかを多方面から比較検討する。