自分を最も甘やかそうとするのは自分の脳ミソ

週末、映画『チャッピー』を見ていました。
この監督の作品を見ると、いつも
貧困とは何か?
人と見かけが違うことに何の意味が有るのか?
等々、考えさせられます。

今回も勿論なのですが、
見ていると今までの作品にはない不快にも感じる不安感が続きます。

何故か?

それは全く別の映画で主役として地球を守ってきた俳優さん達が脇役、それも悪役で出てくるからです。

いつもなら映画を見る前から
『この人が主役なら最後は勝ってハッピーエンド♪』
と安心して見ることができる。

でもそんな最強の人達が悪役になっている。
『え~?!どうなるの?もう地球を守ってくれないの~?主人公死んじゃうの?』

先の見えない、話の見えない状態の不安感を脳は不快と感じたのでしょう。

たかが映画でかい?!

人間は、人間の脳は絶えず自分を守ろうとします。
そして誰よりも自分を守ろうとして、自分を甘やかそうとします。
のほほーんと平穏無事に暮らすためにです。

そのためには危険を避けるのは勿論のこと、嫌な事は先延ばしにしてしまう。
わかっていても夏休みの宿題を先延ばしにして遊んでしまう子どもは、宿題というストレスを避けるために、先延ばしにする。
『夏休みの後半になったら宿題をする気になって、あっという間に片付けられる自分がいる。』
なーんて、根拠の無い確信さえしてしまう。
脳は嫌な事を避け自分を甘やかすために、平気で自分に嘘をつく。

残念ながら、たかだか2時間の映画から逃げようなんて気にはなりませんが、映画を見ながら、
『もしかしたら善人?ハッピーエンド?』
と安心出来る結末を想像し、安心して映画を見ることが出来るようにしよう、しようとする自分がいることに気付くと共に、
『私の脳ミソはこんなストレスすらも回避しようとしているんだなあ~。』
と思いました。

結論
脳は適当な刺激が大好きでストレスがキライ。