大理石

昔、イタリア人の友達に、
「イタリアじゃあ大理石が安いから何でもかんでも大理石を使うんだ。だからトイレの床も大理石を使うのさ!」と言われた事が有りました。

しかし!
いくら『便所の床だ!』と言われても、
日本人にとって大理石は憧れ!
ゴージャス感てんこ盛りの代物でしょう。

あるマンションの入居者から
『リビングの床を大理石に貼り替え工事を発注したの~♪』
って、言われました…。

ちょっと待った~っ!!!

マンションに住むにあたって一番大切な事は
他人の資産価値を侵害しないこと
つまり人様に迷惑をかけない事です。

『部屋の中の事だから問題無いでしょ?』
と思われるかもしれませんが、
今時のマンションは特級、1級、もしくはLL-40、45といった防音効果が高い床材が使ってあることが多いです。
そして「リフォームする時は同等もしくはそれ以上の防音効果があるものにしなければならない。」といった取り決めが、どこのマンションでもあるはずです。

ここまで読んで、
『そんな取り決め聞いた事ねえよ~!』
と思った方、
マンションを購入する前に分譲会社、不動産会社の宅地建物取引主任者が写真の付いたその免許証を見せた後『重要説明事項』を聞いた覚えは有りませんか?

マンションは複数の人が1つの建物に住むにあたって、いろいろな制限事項が有ります。
宅地建物取引主任者はマンションを売る前にその制限事項を説明しなければなりません。
規約や使用細則といった取り決め事項も説明が必要です。
リフォームのみならず、何か新しい事をする前には、手元にある重要説明書、規約、使用細則等を確認すると良いでしょう。

もし、本当にそういった取り決めが全く無いマンションだったら、私ならとっとと手放しちゃうかな?
だっていつかは自分が騒音問題の加害者、もしくは被害者になってしまう可能性大ですから。

さて、話は戻って室内の床を大理石にする件についてです。
そのマンションは一番防音効果が高いLL-40級の床材のみ使用可能でした。
私の知る限り同等レベルの防音効果を備えた大理石床材は有りません。
運良くその管理会社が工事申請書で気付き、工事前に差し止めになりなした。

もし工事してしまったら...
防音効果の高いものに工事し直しになります。
マンションの決まり事は『知らなかった』は通じません。

みなさまもお気をつけ下さいませ(^^;

よっしー