客の品格

先日、経済紙に載るとは思わなかった意外な記事がありました。
内容は有名寿司店で
「生は食べられないから煮たり焼いたりして欲しい。」
という注文を断られた客が
ネットで怒りを綴ったものの、
最終的には寿司店に謝罪した。
というものでした。

就職してから
『どうしてお金を出せば何でも許されると思うお客さまがみえるだろうか?』
と思う事がよくあります。

お金と商品を互いが合意して交換するのが売買です。
それなのに『お客さま=絶対権力者』のように振る舞われる方も実際のところ多い。
その代金に売る側を不快にさせてもよい費用など含まれていないはずです。

売り手だってお客さまを選ぶ権利が有ります。
(ここは公的機関や一部独占企業等はおいといて。)
それを忘れて横暴な態度に出るのはいかがなものでしょうか?

最近はそのようなお客さまに会うと、
『きっとこの人は自分のお客さまから、こういう目にしか合っていない、感謝された事の無い可哀想な人だ。』
と思うようになりました。
誰もがお客さまの立場にもなりますし、
働いている以上、お客さまを持つ立場にもなるからです。

『いつかは誰かのお客さま。
私がお前の客になった時は
スーパークレーマーになってやる~!』
と思う事も正直言うと有ります。


私は単価何十円の商品の製造と販売をする会社で働いています。
薄利多売なので、町中で全く知らない人を見ても、
『この人もうちの会社のお客さまかもしれない。』
と想像したりします。

自分の態度がいつか巡りめぐって自分に帰って来るものだと思い、
人に接していきたいものですね。