何処から物事を見るか?

読み返して本を読む事はあまりしないのですが、唯一、3回読んだ本がヴィクトール E フランクル の『夜と霧』です。
彼の執筆の目的からすれば、何でこんなタイトルに訳しちゃったの?と疑問ですが、内容はロゴセラピーを考え出した精神科医ががユダヤ人収容所に入れられ、そこでの体験を最新学的に観察、分析していく話です。

人はついつい自分を甘やかそうとします。
物事の主体も自分で、自分中心に物事を見て自分の都合の良い方に考えがちです。
『自己チュー』になりやすい。
それだから、ちょっと自分が思っていた自分の都合の良いことが起こらなかったからといって凹んでしまう。

例えば(でも実話)、私の友達のワイン会に決められた額のワイン以下の、自宅に飲まずに常温で置きっぱなしのワインを持ってきた別の友達。
『持って来いと言われた額より安いけど、バレない。』
って、いやいや、味でバレる。今はネットを叩けばすぐバレる。
勿論、それ以降の色々な人達のワイン会に彼女が誘われる事も有りません。
彼女は自分を中心に考えた結果です。
『自分のお金を浮かす。得をする。』
と目先の自分の利益を選んだ。
でもそれによって、彼女はいとも簡単に信用と友達を無くし、
どうしてそうなったのか?気付かない、気付いていたとしても自分の嫌なところには目を閉じて、
『どうしてみんなが私から疎遠になっていくの?』
と悩む。
『友達に囲まれて幸せな人生になるはずなのに。』
と、理想の自分と現実の自分の差に凹む。

『人より得をすること。』『人から得ること。』といつも自分を中心に物事を見ているから、それに比例した結果がついてくるだけの事。
彼女が『このワインは美味しいからみんなにも飲んで欲しい。』という思いで選んだワインなら結果は違っていたでしょう。

マザーテレサのように人生の全てを『人に何をしてあげることが出来るか?』に尽くそうとまでは言いませんが、
自分中心の考え方から『相手が喜んでくれること、役にたつこと』と、少しでも相手の目線でちょっと考えてみることで、幸せのあり方も変わってくると
思います。

結論
私の人生を振り返れば、
10人に9人は恩を返そうとしねえ!

こんな事を思う自分が自己チューかもね♪