高圧一括受電 デメリット

引き続き高圧一括受電についてです。

メリットは電気を小売りする会社からお話が有るかと思いますので省略させていただき、私が思ったデメリットについて書かせていただきます。

共用部分が既に高圧の場合、敷地内に変電室もしくはキュービクルという見た目がスチール製物置のような設備が必要になります。そこで大きなまとめ買いした電気を小さくして各部屋へ送ります。
共用の電気契約が初めから高圧契約の場合、こういった設備が有るのでよっぽどの事がない限り問題が有りませんが、変電室もキュービクルも無い場合、新たにキュービクルの設置が必要になります。
点検スペースも考慮すると、駐車場2台分でしょうか?
2台分...
ちょっと待てよ、2台分の駐車場から得る駐車料料金と、削減出来る電気代及び設置費用と、どちらが大きい???
マンションによってですが、これはデメリットでしょうね。

次のデメリットは災害時です。
共用も各部屋も100vもしくは200vの電気を電力会社から直接電気を買っているマンションは、停電したら電力会社が飛んで来てくれますよね。
共用部分のみ高圧契約の場合は契約している主任技術者が共用部分の停電復旧に走って来てくれます。各部屋が電力会社から直接電気を買っているなら、各部屋の停電は電力会社が走って来てくれます。
これが高圧一括受電になって小売り会社から電気を買う場合、共用部分も各部屋もその小売り会社が停電したら来てくれます。もしくは小売り会社の提携先電気工事会社でしょうか?
*この場合の個人情報の取り扱いが気にはなりますが省略

普通の停電ならどこから電気を売ってもらおうと差は無いかもしれません。
でも、これが多くの人が一度に停電になる災害時はどうなるのでしょうか?
確かに電気小売り会社と電力会社と抱えているお客様の数が違うから比較できないでしょ?と、思われるかもしれません。
それでも持っている設備や被災時に走れる社員の数は大きく違うのでは無いでしょうか?
電気を小売りしてくれる会社は何台バケット車を持ってって、何台発電機を持ってて、変圧器は何台、主任技術者は何人、電気工事士何人なんでしょう?

メリット、デメリットのどちらを選択しますか?
大所帯のマンションには難しい選択です。