産業廃棄物業者に会って『給与とは何か?』と考えた。

私は水飲み百姓家系出だからなのか、親戚も農業関係者が多いです。
兼業農家が殆どですが、専業農家でも兼業農家でも零細企業の自営業者が多いです。

中には動植物性廃棄物、いわゆる残飯の処理業を企業した人もいます。

「人のやらない仕事は儲かる。」
確かに地味な身なりから想像出来ない年収です。


先日、訳あって金属廃棄物処理業者を訪ねる機会が有りました。
経営者は裕福なイメージがある地域に住み、自社ビルもいい場所に有ります。
それとは相対的な地域に処理場が有ります。

過疎地にある処理場に行くと、
機械油、それもかなり吐き気を伴う悪臭で思わず息を止めました。
ほぼ同時に処理場従事者が笑顔で挨拶してくれました。

『こんな臭いの中で笑えるって?』

どう見たって労働条件が良いとは、お世辞にも言えない。
この人は幾らもらってこの仕事をしているのだろう?
この臭いで本当に身体は大丈夫なのか?

一等地に住んで綺麗な事務所で働く経営者との差はなにか?

同じ時間の切り売りをしているホワイトカラーのサラリーマンと、この悪条件で働く人と、どこで人生は別れたというのか?

「人のやらない仕事は儲かる。」
そう思って起業した人が儲かる。
実際に過酷な労働条件の下で働く人は差ほどであって、心身蝕まれていくようなことが無いようにと思いました。

結論
人生を切り売りして得られる対価がその人の価値を示すものでは無い。